コモディティー

去年、クリステンセンのイノベーションへの解 利益ある成長に向けて (Harvard business school press)を読んで衝撃を受けて以来、たびたび考えていた。自分たちのようなSEがやってる仕事、つまりシステムインテグレーション(SI)というサービスはコモディティー化していないのだろうか。と。

イノベーションへの解 利益ある成長に向けて (Harvard business school press)

以下、自分の立場も担当先の情報も出しにくいので奥歯にはさまりっぱなしだが。

今のところ答えが出ていない。特に昨年あたりからだが、「コモディティー化の匂い」のようなものを時々感じてきた。その匂いは日に日に強まっている感もある。その匂いとは取りも直さず低価格化の要望。同じ成果を上げてくれるなら、安い方にお願いします。というやつ。これはわかりやすい。

ただ一方で、「明らかな差別化要素」によって案件が獲得できることがある。いわゆる指名買いである。別に特定の自社製品を使用する必要があるとか、過去に手がけた業務システムであるとか、そういうわけではなく、「高くてもあなた方に頼むのがいいでしょう」みたいな、ちょっと気持ち悪くなる感じの手口。

いわゆる付加価値のないサービスは価格勝負、付加価値の高いサービスは価格以外で勝負できるってことなのか?ただ、「付加価値高い=コンサル」と読むとはずれで「付加価値高い=??」ってところを考えて動けるところが勝つように思える。