今日は月一の勉強会。お題は、他者の意思決定に影響を与える要素について。

聞いてて思ったのが、時代が変わっても人の意思決定の要因って変わんないんだなってこと。一番低レベルなのが恐怖。次が権威。それから恩義とか希少性とか一貫性とか段々人間的な決定要素になっていく。ただし恐怖や権威ってモノの方が原始的な分、頭でわかるってことより体で感じることなので、強烈。抗いがたい。

誰かを従わせようという場面では、大抵こういう要素のどれかを使って人の心を支配するという。徳川家康淀君大阪城で追い詰めたときは恐怖と言う要素を使った。今の日本のエスタブリッシュメントのやり方は権威による支配だ。

今度の総選挙。いろんな人がいろんなことを言うが、誰がどの先方を使ってるかと言う視点で見ると馬鹿げてて面白い。

小泉さんは「賛成しないと公認なし」という党の持つ権威と公認されないという恐怖をもって議員を支配する。一方の国民に対しては「郵政こそわが信念」ってことで一貫性を持って人心をつかもうとしている。

一方の国民新党の亀井さん綿貫さんも、暴君に屈せず今までの自民党のしきたりを守るべしという一貫性を錦の御旗に掲げている。

民主党はどうなんだろう?よくわからん。印象としてわかりにくい。みんな期待はしているのに、主張がわかりにくいのでうけない。自民党が「白か黒か」と言う選択肢を提示しているところに、民主党が「白か黒かって問題じゃない」なんて言ってるからうけない。

民主党は悩んでいる。党内に左から右までいてねじれているから。自由経済の急先鋒もいるのに基盤は相変わらず労働組合

まあ、一昔前の野党といえば、「恐怖」と「憎悪」をあおることしかやってなかった。それで食っていけた時代もあったわけだ。それじゃあ政権取れないので民主党は悩んでいる。悩んだ末の答え。それを待ち続けている。が、何年経っても出てきそうにない。