お宮参り

昨日お宮参りに行ってきた。筑波山のふもとの雨引山というところ。お宮というくらいから神社だろうと思いきや、何と寺だった。寺で慶事の祈願ができるとは知らんかったが、護摩焚きなるものをやってもらえた。

まるで山伏かなんかみたいな装束に身を包んだ僧侶が4人出てきて、一人が段の上に、残りの三人が太鼓や鐘の前に座る。4人で何やら怪しげな掛け声をかけながらお経を読み始める。3人は思い思いに太鼓や鐘を打ち鳴らし、段の上の一人は何か地面を棒でこすったり、たたいたりしてる。そのリズムはまさに原始のリズムで、読み上げるお経もとても日本の言葉とは思えない。(まあお経はどれも日本語ではないが)。なんというかとてもエスニックな感じ。とても茨城の山奥での出来事とは思えない。しばらくそれが続いて、段の上の人が前の地面に白木を互い違いに積み上げ始める。1段目を縦に2本。2段目を横に2本。まるでジェンガだ。そのシンメトリックさと耳に入る原始のリズムのアンバランスが妙な感じだ。こんな大音量じゃあ、遥夏チンはさぞや大泣きするだろうと思って、恐る恐る着物に包まれた赤子を覗き込むと何事も起きていないように寝入っている。こ、これが子守唄になるのか。太鼓の刻むなんともはや奇妙なリズムが胎内の鼓動に似ていたりするのだろうか。その後も、護摩が終わって外に出るまでずっといい子に眠り続けていた。

で、坊さんは積み上げた白木の中央の吹き抜けになっている部分に燃えた白木を放り込んだ。燃え上がる白木の塔。燃え上がる五重塔。燃え上がる金閣寺。そんな感じ。


我が子の成長を祈る会がこんなに激しく劇的なもんだとは思わなかった。こりゃショーじゃな。一種の。

フムフムと感心して、寺のHPhttp://www.amabiki.or.jp/6.htmをみてみるとなるほどこれは修行であるらしい。修験者が己の修行の一環で一般人の祈願を代行してるってことか。

それならまあ納得。


つくば山ろくの関東平野は収穫の時期。
こちらは秋そばの花。

稲刈り後の野焼きと夕暮れ。