ソナタ形式の交響曲を作る喜び
週に数時間としか我が子と接しない自分が言うのはおこがましいが、ようやく子育てする自分たちを客観的に見れるようになった気がする。それで子供の成長ってのは音楽とか劇とかみたいだなと思った。音楽は例えば交響曲みたいなものか。と。
産まれた赤ん坊との生活は、何かの繰り返しの連続だ。
- 起きる
- 泣く
- おっぱいあげる
- あやす
- 一緒にあそぶ
- (時々さんぽする)
- 眠る
- そしてまた起きる
はじめは間隔も回数もめちゃくちゃだけど、そのうちに定期的にこのサイクルを繰り返すようになる。例えば3時間で1サイクル。夜だけ6時間くらいまとめて眠って、そのほかは丸一日同じサイクルの繰り返し。そして一日が終わってまた新しい一日が始まる。次の一日も昨日と同じことの繰り返し。親としては、(特に母親は)なんだか終わりのない流れ作業の一部に組み込まれたような不安に襲われる。ぐるぐる同じところを回り続けるような感覚。
確かに繰り返しで一日が成り立っていて、さらに毎日同じことを繰り返す。土曜も日曜も関係ない。当たり前だけど、繰り返しが休まることはない。ただ、このぐるぐる回る渦の中に巻き込まれると、当たり前のことがひどく憎らしく思えてくるから不思議だ。そうして産まれて間もない頃は精神的にかなり不安定になったりもした。
2ヶ月も経つと、多少はおでかけできるようになるし、本人もニコニコ笑い始めたり、奇声を発するようになってぐるぐる回る繰り返しにもハリと潤いが出てくる。
3ヶ月、4ヶ月になると、首がしっかりしてきて、背中を支えればお座りもできるようになる。日中ずっと抱っこしとく必要もなくなってくる。
見る見るうちに成長する我が子の姿を見ると、なんとも言えず幸福な気分に包まれる。ただ、ここで、おっとっと、と思うことが起きる。・・・・・
子供の成長はソナタ形式のsymphonyのようだ。