考察

ただし、ドコモやソニーは始めから自分達で携帯向けコンテンツやゲームソフトの開発をやる能力を持っていない。そのエリアに自分達は強みを持っていないし、もっとうまくやれるプレイヤーがたくさんいる。だから、H/WやS/Wの仕様というプラットフォームを公開して、その上に第3者に魅力的なコンテンツを供給してもらうというのは、必要に迫られた選択肢だったと思う。

一方、AppExchangeでサードベンダーは言ってみればSalesForce.comと競合する会社だし、彼らが提供する各種の機能やアプリケーションは、SalesForce自体も提供できる。ソニースクエニには明確な役割分担があるが、SalesForce.comとそのプラグインを作るベンダーには役割分担はあるのだろうか?その辺が今は良くわからないなあ。

あと、自社製品のプラグインをサードベンダーに一杯作らせてユーザーを囲い込むって手法は、結構昔ながらで、箱売りのソフトウエアなら大抵そういう戦略をとっている。OracleとかSolarisとか。なのでこの手法自体は目新しくないのだけど、それがなぜSalesForceの差別化要因となっているのか、いまいちピンと来ていない。そこが詰めの甘さだよなあ。(そういえば僕が入社した頃はe-businessブームだった。OracleとSunとCiscoとあと一社(EDSだったかな?)をあわせてWinner's Circleとかいってたな。今じゃ誰も言わない。栄枯盛衰。今なら何だろう。→LAMPというのか。知らんかった。)