コモディティ化 まとめ

もうすぐ日本戦が始まる。その後は青森に出発だ。なので先週やってたモジュール化について、今までの部分をまとめ。

※基本的にコモディティ化(こもでぃてぃか) - ITmedia エンタープライズをベースとしています。

  • コモディティ化の定義
    • 製品やサービス自体の差別化が難しくなること。次の二つの要素を満たす状態。
      • 市場に出回る製品間で、機能や品質に差異がない
      • どの製品でも顧客要求を満たす
  • 結果
    • 主に価格や量を判断基準とした売買が行われるようになる。
    • このため商品価格の下落を招くことが多い
  • 発生条件
    • 十分な規模の企業が市場に参入している
      • 製造技術の普及している
      • 製品の規格化が定まり製品構造のモジュール化(水平分業)が起きている(※1)
    • 機能や品質が向上してどの製品・サービスでも顧客要求を満たす(オーバーシュート)状態である
    • 顧客の切替コストが小さい

→(上記の発生条件の成立により)多くの企業が供給可能な状態となり、市場参入する企業が増える
→機能や品質の面で差のない製品が市場に多数、投入される
→製品面で他社との差別化を図っても、すぐに差別化要素の中立化(模倣など)が進行し、製品サービス間の差異を打ち出せない
→「どの企業のものを買っても中身は同じ」状態となる

  • 影響
    • 競争激化によって価格が下落→企業収益悪化
    • コモディティ化後の価格競争を先導できる(利益を出せる)のは、最も効率的なオペレーションを実現する1社のみ。そのほかの企業は脱コモディティ化の対応をとらざるを得ない。

1.機能や品質の面で差のない製品が市場に多数、投入された状態
→コスト削減による価格下落(利益の圧迫)
 →他社の追随
 →コスト削減に見合うほど販売(収益)は増加しない
 →さらなるコスト削減(利益の圧迫) ・・・・コストダウンの消耗戦

2.製品サービスへの性能向上による差別化の努力(研究開発と設備投資)
 →他社の追随(差別化できない)or顧客は期待していない(もう十分だ)
 →資本投下に見合うほど販売(収益)は増加しない
 →さらなる性能向上(研究開発と設備投資) ・・・・資本投入の消耗戦
※そもそもコモディティ化した製品サービスには、性能向上は期待されていない(もう十分だ)ので、たとえ他社が追随しなくても、顧客には差別化要素とは認識されず単に収益のみを圧迫する。


この先工事中・・・・・。ぬー。なんかグダグダだ。結局、定義の見直しまでだし。
今後、この定義をもとに、どの産業(サービス産業)がどんな風にコモディティ化しているか、今後どうなるか、という点を考えて見たいなあと思ってるけど。どうなることやら。


※1.先日記載したモジュール化による参入業者増加の例

規格化やモジュール化が進む

部品単位での市場参入の道が開ける
部品に特化した強みを持つ企業が市場参入する
部品ごとに特化したそれぞれの企業が最適化、効率化を進める

部品市場が登場し、それら組み合わせるだけで最終製品を提供できるようになる
資本や技術力の少ない新興勢力でも部品の調達や市場参入できる(プレイヤーが増える)

多くの会社が製造可能となる

機能や品質の面で差のない製品が市場に多数、投入される
誰もが同じ部品を入手でき、同じ基準に基づいてそれを組み立てることができるようになる