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これはどう理解すればいいのか。
DRM-Free Classical Music: Deutsche Grammophon Launches Online MP3 Store – TechCrunch
ドイツグラモフォンを傘下にもつユニバーサルがDRMフリーでクラシック音楽のネット販売を始める、と。DRMどうたらはよくわからんが、気になるのはこの辺。
The store will offer 24,000 albums and box sets encoded in a delectable 320 kbps (over the more standard 128-192 kbps).
名門グラモフォンがMP3で配信とは思い切ったな、と。320Kbpsのレートというのはどのくらいのものなんだろ。ダウンロードしたものをCDに焼き直してリビングのオーディオで聴いたりできるレベルなのだろうか。
The site will be available in 42 countries
42カ国に日本が含まれるか心配だけど、まあ含まれるんだろう。クラシック業界にとって日本人というのは今でもいいお客様に違いないから。
グラモフォンといえば、学生時代には羨望の的だった。欲しい作品がたくさんあったのに、一枚3000円という高嶺の花に手が届かなかった。その後、一枚1000円の「ドリームプライス」シリーズとかが出て衝撃的だったんだけど、やっぱり本当に欲しいのは3000円くらいして、何度も悔し涙を飲んだ。
レコード屋でジャケットを手に取りながら、音楽を選ぶというのは、独特の楽しみがあると思えて、未だにitunesとか使わずに店に通っているんだけど、こういう記事を読むと、人の習慣もだんだんと変わっていくのかもしれないと思う。
CDのプレスと流通の手間やコスト、間に入る販社とか代理店とかそういうスキームの面から考えても、レコーディングした音楽をそのままファイルとして配信する方が、ずっとシンプルで効率的だ。ポジティブに考えると、今まで数が見込めないという理由で没になっていたけど、オンライン配信であれば販売可能という作品も出てくるだろう。
オンライン先行配信とか、あるいは演奏会のライブストリーミングとか、CDだとできなかった手も打ちやすい。Webのインフラが整って、そこにのっかる音楽の販売の流れが変わると、とりあえず聴きたい音楽はPCの中に取り込まれることになる。
聴きたい音楽はPCにダウンロードした。あとは、それをどう取り出して音にするのか、という部分。このあたりがもうちょっと整理されて欲しい。
そのまま聴くには、PCの稼動音がうるさくて話にならん。手持ちのオーディオ機器にはCDとMDの口しかない。USBや光入力だと部屋が違うので線が届かない。(そもそも口がないが・・・)