松山よいとこ
結局早く目が覚めたので予定を変更して松山市街を検分することにした。
県庁にもみかんの木。さすが。
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松山城のぼる
まずは松山城へ。朝早くてロープウエイが動いていないので、二の丸側から歩いて山を登ってみた。15分くらいで着くよ、と昨日教わっていたし。
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県庁脇から続く坂道。伊予の坂道か。
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松山城全体像。自然の山をうまく使って城を設計している。結構大きい。道も幅があって、広々とした感じ。
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その後もずっと坂道が続く。関が原後にここに城を築くにあたってこの地を松山としたらしい、というのでよっぽど松の林で覆われているのかと思ったけど、そうでもない。松の寿命というのはそう長くはないらしいので時代と共に山の樹木も移り変わっているのだろうか。とはいっても、ところどころに印象的な松は残っていた。
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しばらくいくとやっと天守閣が見えてくる。
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途中の展望台から見下ろす街並み。昨日は気づかなかったけど、ちょっと北側はもう瀬戸内海だった。海沿いにはちょっとした工業地帯、その先には瀬戸内の島々が見えて風光明媚。
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逆側には神々しい朝日が差し込んでいた。このころ粉雪が舞い始めて難渋する。寒いよ。
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で、ようやく天守閣にご対面。
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お、主はひこにゃんの兄弟では・・・。
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特に城の中に興味があるわけでもないので、天守閣には入らずじまい。中寒そうだし。というか、外から見るだけでも十分楽しめる。黒く塗った板張りが海風でいい色に風化しているところがいい。
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で、山を降りる頃にはロープウエイも動き出していたので、それで帰ろうと思ったら。
なんとロープウエイに並行して一人乗りリフトが動いてる!これは乗らねば、と勢いで乗ってみた。すると。
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怖かったです。下見るとネットの下は結構な高さだし。はじめは勾配が緩やかなのに、だんだんと急になっていって最後とか45度くらいあるんじゃないか(ないんだろうけど)、と思うくらい急になってるし。
降りのリフト苦手なの忘れてた。高尾山で懲りたはずだったのに。
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坂の上の雲ミュージアム
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これが、9時40分会館という事で結構待った。想像以上にモダンな建物。ん??
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やや??
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この雰囲気はもしかして・・・。と思ったらやはり安藤忠雄さんの設計だった。そういえば前に聞いたことがあった気がする。司馬遼太郎記念館もこの人の設計だったしね。
で、今は「子規と真之」と言うテーマの企画展が行われていた。なんて贅沢なテーマ。
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しょっちゅうここに来れるなんて松山の人がうらやましい限り。結局2時間近く滞在してしまった。
「敵艦見ゆ・・・」の電報の写しのあたりは、かなり見ごたえがあった。「本日天気晴朗なれ共、浪高し」か。この簡潔で印象的な文章は、今見てもあまりにも見事。
いろいろな展示を比較して面白かったのは、真之自体がずっとこういう文体だったわけではないことがわかったこと。大学時代に正岡子規あてに書いた手紙では、「友人に金を無心しようとする自分を、友人がどう思うかを考えると、それが恥ずかしくて・・・」みたいなずいぶん女々しい文章をしかも英語で書いていたりする。なんだかドフトエフスキーの小説に出てきそうな文だ。
大学時代には、学生らしい文学青年としての文を、軍に入ってからは誰よりも軍隊らしい要旨明瞭な文を、と、べらぼうに要領のいい男だったんだろうなと思う。
これ以外にも、映像やCGを交えて当時の時代背景や松山の情景を映し出していて、かなり気合の入った記念館だった。
温泉へ
気づくと昼が近づいているので急いで道後温泉へ。路面電車懐かしい。乗ったのは長崎以来かな。
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終点の道後温泉駅で坊ちゃん列車発見。
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まっしぐらに道後本館へ。ここで立ち寄り入浴できるらしい。
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いやあ、平日の昼間に温泉に入れるなんてたまらん。
空港にポンジュースの蛇口がなかったことにがっかりしつつ、みかん100%のポンジュースを買って帰京。
正味丸一日程度の滞在だったけど、かなり充実した時間を過ごせた。町の中心部と温泉街がこんなに隣接している県庁所在地というのはめずらしいし、観光客に親切なつくりが多い。
松山、いいところでした。