28万円自動車『Nano』は「大きな環境的災厄」になるか

http://wiredvision.jp/news/200802/2008021221.html

新しいイノベーションが起きると必ず既存のルールを守る側から懸念が表明されるという、その一例。

無党派の独立非営利団体『世界気候変動に関するピューセンター』の研究者Judi Greenwald氏は、Newsweek誌に次のように述べている。「われわれの報告書で、このような自動車が出てくると予想したものはなかった。これは新しいカテゴリーになる。これまでに出されているあらゆる予測に影響をおよぼす」

だから自動車の価格は高いままにしておく方がいい、と言う話ではない。超低価格車が出ずとも、インドや中国の自動車保有率の上昇に歯止めがかかりはしない。今まで以上にたくさんの人が車に乗るようになっても環境をマネージするにはどうすればいいか、という視点こそ大事で、それが新たな商売の種にもなるんだろう。

なんだか対処療法的でいたちごっこのようではあるけど、そうやってだましだましやっていく以外に、僕らがうまく生き延びる道はない気がする。