最近の言葉事情2010
前回書いたのがほぼ2年前だった。
ハルカは4歳半を過ぎ、コウちゃんは2歳半になった。
二人ともよくしゃべるようになったなとつくづく思う。
気象情報について
ハルカは最近よく天気のことを話してくれる。
自分:今日雨降る?
ハルカ:ママー、今日雨降るの?
ママ:降らない
ハルカ:今日はね、雨降らないから。でも今日はすっごい寒いからね。(窓を指して)こんなにいい天気だけど、寒いから。気をつけてね。
翌日
自分:今日雨降る?
ハルカ:ママー、今日雨降るの?
ママ:降る。午後から
ハルカ:今日はね、曇りノッチ雨。傘持っていきなよ。あと、今日はすっごい寒いから。雪が降るくらい寒いから。風もすごいから。パパ、飛ばされないようにね。
基本的に天気はママの受け売り。ただ、自分なりの付加価値として気温情報を提供してくれる。これが結構あたっているから不思議だ(たまたま最近寒いからという説もある)。
ご飯の世話
いつものおしゃべりでは、おばちゃん的な世話の焼き方が目立つ。
会社から帰ってもまだ子供が起きていた時の晩御飯で、おかずをレンジで温めようとすると
ハルカ:この鳥のお肉は冷たいままで食べてね。 上に載っている野菜と一緒に食べるとね、おいしいから。あと、骨があるから気をつけて。茶色いのはね、骨なの。骨は硬くて食べられないから。
あとね、これはゼンマイざむらいのすごろく。今日はねマックでお昼ごはん食べたからもらったの。さいころはないから、まつぼっくりを使うの。転がすから、パパ見ててね。これは、この間お山に登ったときに拾ったまつぼっくりだよ。パパ、ちゃんと見てて。
コウ:コウちゃんは仮面ライダーダブリュー!
ご飯食べさせてくれ。コウちゃん、無理やり割り込むな。
ハルカは、基本的に話が長い。その日の出来事を出来るだけ詳しくありのままに伝えようとする。聞いているほうが煩わしくなるような細かいことまで端折らずに正確に伝えようとする。なので、嘘をつけない。きっとママに似たんだろうと思う。
それと正反対なのが、コウちゃん。とにかくいい加減。自分以外で楽しそうに会話しているのが、何よりも嫌で、訳がわかっていない話にも、適当な話でドンドン首を突っ込んでくる。その上、言葉だけじゃなくて、考えていることも行動もいい加減だから手に負えない。そのくせ、時々絶妙な返しをするから憎めない。
歯磨き
コウちゃんは歯磨きが大嫌い。
ママ:コウちゃん、歯磨きするからこっちおいで。
コウ:あのさあ、・・・・・(しばらく考えて)・・・・今パパがご飯食べるの見ているの。
ママ:パパがご飯食べるの関係ないでしょ。こっちおいで。
コウ:だってさあ、・・・・・(しばらく考えて)・・・・今おもちゃで遊んでるからちょっと待ってて!
しゃべりながら、言い訳を考えるなんて、なかなか生意気。
兄弟げんか
ママ:ちゃんとお片づけしなさいよ
ハルカ:コウちゃんがぐちゃぐちゃにしたんだから、コウちゃんが片付けてね
コウ:ねえねがお片づけするんだよ!
ハルカ:コウちゃんがやるんでしょ!
コウ:やさしく言って!
まさかの逆切れ。
ハルカがよく大声で怒鳴る時にママが「もっとやさしく言いなさい」と叱っているのを聞いて、それを見事に引用して活路を開いていた例。
怒られるとき
ママ:家の中でドンドン走らないでって言っているでしょ。こっちきなさい。
コウ:・・・・(ふてくされて登場)
ママ:何で怒られてるかわかる?おうちの中でドンドン騒いだら下のお姉さんびっくりするからやめなさい、っていつも言ってるで・・・・・・・・(コウちゃん、横目でちらちらテレビ見てる。)
ママ:なんでテレビ見てるのっ!
コウ:ウヮーン(大泣き)
ママ:大事なお話しているときに、テレビちらちらみたりしたらいけないよ。今誰が怒られてるかわかる?
コウ:ウヮーン(大泣き)・・・・わかる。
ママ:誰?
コウ:・・・・・ママ
聞いているほうは笑いをこらえるのが大変。怒っている本人はのれんに腕押しも甚だしく、むかっ腹がたってしょうがない。
誰がすきか
自分:はるかの幼稚園にいるカタオカ先生と、リトミックのゆうこ先生とママと誰が一番好き?
コウ:カタオカ先生。デレッ。
自分:ふーん。なんで?
コウ:だってさあ・・・・もじもじ・・・・カワイイんだもん。
2歳半のバカにつける薬なし。もじもじやめろ。
その後、「コウちゃんの服かわいいじゃん」と褒めたら、「カワイイ、違う。カッコいいでしょ!」と言い返された・・・。こいつ、カワイイの意味、わかってるのかも。
コウちゃんが、口だけ達者になったのは、上に兄弟がいるのが大きい。ただ、怒られた時に何とかうまい言い訳がないか探す工夫はハルカには見られない特徴。怒られ慣れているというか、自分の被害を一番小さく収めるにはどうすればいいのか、という覚めた意識で怒られているようにも思える。
要領が良くて、人に取り入るのがうまいのは、いいところだけど、今後ますます手が付けられなくなりそうで末恐ろしい。