吉野家

晩飯を吉野家で食べた。
渋谷の109横の店に行くとこの会社の具合が見れて面白い。
2年程前は2階席までいつも満員でしばらく待たされることが多かった。
値下げしたり値上げしたりいろいろやってもいつも満席であることに変わりはなかった。

牛丼が作れなくなってから、定番のメニューがなくておっ、空いてきたな、という時が何度かあったが、その後豚丼ができたころ、またいつものような賑わいを取り戻したかな?と思う時期もあった。

ところがこのところすっかり客足が遠のいているようだ。
すでに2階席は準備中となり、キャパを1階だけの半分にしているがそれでも空席が見える。

今日行くと、注文を書くための伝票が登場していた。そういえば数ヶ月前からどんぶりをトレイに乗せて運んでくるようにもなった。なんだか上品で普通の店になったなあ、と少し落胆。

今までの吉野家のすごさはあれだけの注文を2,3人の店員で淀みなくこなしていくところだと思っていた。大きな声を張り上げてエネルギーに満ちている。ただ、それを可能にしていたのはあのメニュー体系だったのかもしれない。基本的に牛丼のみ。至ってシンプル。番外編で牛鮭定食やけんちん汁もあったけど、それは例外。

単品で勝負とエネルギッシュな雰囲気。それが魅力だったのかもしれないなあ、と伝票に必至で注文を書き込む店員さんを見ながら思った。

会社の本意がどこにあるのか、よくわからないままだが、
吉野家復活まで、まだ道遠し。と思った晩飯時也