ロングテール企業ナクソス
ナクソス、月額1,890円のクラシック音楽ストリーミング配信サービス
ついにナクソスがストリーミング開始。
世に埋もれたマイナーな曲をマイナーな演奏家を使って録音して安くCD化する、という独自のビジネスモデルでマニア受けするレーベル。まさにクラシック界で長らくロングテールを実践する企業だ。
マイナーかつ安いんだけどかなり味のある作品が多くて、ブラームスの弦楽五重奏なんて、恐らくナクソスの版が最高にいい。
ブラームス:弦楽五重奏曲第1番, 第2番(ルートヴィヒ四重奏団) - 8.553635 - NML ナクソス・ミュージック・ライブラリー
が、何十年も前からロングテール戦略を実行しているレーベルが、今をときめくロングテール企業であるはずのアマゾンで買えないのは何とも皮肉。
しかし月2000円ってのはどうなんだろう。ナクソスらしくなく強気。
ちなみにナクソスのCD一枚900円くらい。大学時代の生協では700円くらいだったな。月に2000円だしてもストリーミングなので、PCつなげてないと音楽は聴けない。(んだよね。多分)ローカルに保存したり、携帯プレイヤーで聴いたり、はたまたPCの動いてない静かな部屋でじっくり聴きたいニーズにはこたえられない。著作権問題ってのは本当に厄介。だったら月にリアルなナクソスのCD3枚かった方がいいよな。みたいな気はする。
しかしこうして身近なレーベルがこういう分野に参入すると、自分の事として使うか、使わぬかを考える機会になって面白い。考えてみるとAppleのITMSはmp3でこそないとはいえ、ローカルにも、ipodにも持ち運べる。しかも一曲単位で買える。
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まあ、ストリーミングはともかくとして、ナクソスみたいな優良で独自性の高いコンテンツを持ってる会社が、社内の眠れる宝であるデータベースやコンテンツを付加価値として認識し始めているってことか。