今日でSEとしてのお仕事おしまい。2000年から足掛け6年余り。長かったなあ。ホント、よくがんばったなと自分でも思う。振り返って総括というのは特にないけど、今日お客様のデータセンターを後にするときにいろいろと思いがよぎった。初めの頃はがむしゃらで毎日が必死だったなあとか、UNIX全然知らないころにトラブルで現地にとりあえず向かうと、「おお、SEさんが来た来た」といってコンソールの前に座らされて、衆人環視のもとでトラブルシュートさせられたこととか(lsとcdしか知らんかった!)、初めて提案が通ってサーバー買ってもらえた時はうれしかったなあとか、でもあの頃はぼったくりバーみたいな値付けでも売れたのに、今じゃ10分の1の値段でも売れないよなあ、とか。漠然とそんなことを。


最後に挨拶をして回ったとき、相手の反応は2通りだった。

  • パターン1:

「コンサルの会社に移ります。」というと「ええー、システムから離れちゃうんですか。せっかく今までやってきたのにもったいない・・・。」みたいなの。

  • パターン2:

「コンサルの会社に移ります。」というと「おお、それはいい選択ですね。で、飯のタネは何?どうせセキュリティーか何かだよね。やってることも近いから、これからもお互いがんばりましょう。いい仕事あったら後半部分は回してね。」という感じ。


パターン1は主にお客様(銀行のシステム部門の人)に多かった。システムとコンサルの垣根意識が比較的高い人。そしてコンサルという職業自体に「ネガティブ」な印象、というか「認めてないよ」という意識を持っている人。コンサルタントの定義としては「屁理屈と正論を押し付けて金を取る人々。言いっぱなしが得意。必ずSEがケツを拭かされる。」

パターン2は主に同業のベンダーの人たちに多かった。コンサルタントの定義としては「SEが普段やってることをコンサルと称して高い金をもらえる人。楽できるSE」みたいな。そういうのもありかもしれないけど、だったら今の会社のままでいいじゃん。リスクとらなくていいし。という気がする。

自分のバックボーンと置かれる立場によって、同じことを言っても反応があまりに違って驚いた。どちらもあたっているようだけど、どちらにもなりたくないなという感じ。ただ、どちらかというと自分もパターン1の感覚に近い。コンサルとSEはやっぱり根本のミッションが違っていて、それは相反するものだと思っているので。

いづれにしても、これから大変そうだね、俺。という感じ(人ごと風)。今までのような低空飛行をしていると、間違いなく銀行の魑魅魍魎の世界に潰されて海の藻屑と消えてしまうだろうな