シューマン

いつぞやのPMFの映像を見て以来、シューマンといえばバーンスタインだと思い込んでいた。この間久々にタワーレコードに行ってそうでもなさそうなことがわかった。サヴァリッシュシューマン

シューマン:交響曲全集&「マンフレッド」序曲

シューマン:交響曲全集&「マンフレッド」序曲

これがよいのです。サヴァリッシュと言えば、ドイツの格式を守る穏健なお父さん。たいな印象だったし、事実N響とやってるときはほぼそのイメージ通りの演奏をやっている。が、このCDではかなりやんちゃ。34年も前の演奏なので若かった、というのもあるんだろうけど、なんというかシューマンをブレークスルーしてる感じ。

シューマンの曲ってフレーズ的には明るくて躍動してるはずなのに、何となくどんよりと沈んだ演奏ばっかりだった。このサヴァリッシュにはそれが全然ない。まさに躍動してる。特にパーカッションとか木管とかの名脇役的な弱音が際立ってるのがよい。金管部隊の貧弱さを補うほど良い。2200円で4曲全部いり。良い買い物。