1才の子供と行く湯布院→阿蘇→高千穂、九州の旅(3/3)
三日目
栃木温泉→高千穂峡→高森→熊本空港→羽田
朝霧
この日の霧はすごかった。なんとも神秘的。定点観測してみた。
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6時すぎ。ほとんど何も見えず。夜の神様が世界を支配している。
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6時40分ごろ。徐々に晴れてきた。滝と段々畑が見える。
一路、高千穂へ
9時ごろ旅館を出発して外輪山を横切って、一路宮崎県高千穂峡へ!
1時間30分ほどで高千穂に到着。宮崎に初上陸。奥様は昔宮崎市街の方に来たことがあるらしい。
道の駅で情報収集して、高千穂峡の一番奥にある駐車場に駐車。すでに駐車場はほぼ満車状態。ここは阿蘇山の噴火か何かの影響でできた断崖絶壁と間を流れる緑色の川の織り成す自然美が魅力。
川べりに貸しボートがあるので早速借りる。休日にはこのボート待ちで1時間ほどかかることもあるらしいけど、今日は平日なのでOK.
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上から見た図。小さく見えるのがボート。
実際に乗ってみる。
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いきなりかも君が寄ってきたぞ。手に持っているかっぱえびせん目当てか。かなり舌が肥えてそう。
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午前中の水蒸気を帯びた光が滝に映える。
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これが真名井の滝。水量が少なかった。
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あちこちに小さな虹がかかってなにやら幻想的。
このボート30分で1500円。時間を越えると10分ごとに500円とられるらしい。(ちょっと時間オーバーしたけどお客さん少なかったんで見逃してもらった)。ボートって操るのが結構難しい。おまけに川幅が狭いし、滝の水しぶきがかかるエリアがあったりして、結構人のボートにぶつかった。大抵男の人がオールをこいで女の人が船頭をする構成になると思うけど、ボートを思い通りに操るのは至難の業なので、船頭役の女性はかなりいらいらすることだろう。が、言われる側の男としては、ただでさえ思い通りに行かないのを、「ちがーう、反対方向。」とか言われてさらに焦ってしまってさらにどつぼにはまる。なので、多少人のボートや岸壁にぶつかっても、鷹揚に構えてのんびり景色を眺めていたほうがいい。そもそもお金を払ってけんかの種を買う必要はない。
が、実感としてボートのこぎ手は30分のうち半分はオールをどう漕ぐかということに神経を使っていてあまり景色を心のそこから楽しむ余裕はなかった。平日の閑散とした時すらそうだったので、休日の満員御礼のときなんかはもっとひどいと思う。
ボートを降りて、渓谷沿いの遊歩道を行く。遥夏チンにもあるける緩やかな道と階段がメイン。どんぐりの実がところどころに落ちている。
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上から見る景色は、また一味違う。
駐車場近くのお店でまたチキン南蛮定食を食す。昨日のほうがおいしかった。
高千穂神社へ
続いて高千穂神社へ。実は高千穂は高千穂峡と並んで、この神社群が有名。というか由緒正しいらしい。日本の神話の発祥の地でもあるらしい。天岩戸とか源平時代に献上された杉の木とかどれも折り紙つきの血統のよさだ。
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本殿。背の高い杉の木が周りを取り囲む。
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夫婦杉。周りを手をつないで3階回れば、ずっと中睦まじくいられるらしい。もちろん三人で三度回ったが、遥夏チンが何度か手を離した。独立心の現れか?
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この神社、夜神楽をやっているらしい。神楽殿を覗いてみると、昼間なのに何か演目が演じられていた。
高森へ
時間が気になり始めたので、高千穂めぐりを途中で切り上げて、再び熊本へ。19:00の飛行機で熊本空港から帰京する。それまでまだ時間があるので、途中の高森によってみる。
高千穂と高森の間にあるループ橋。昨日の阿蘇でも思ったけど、この辺の景色って言うのは、スケールが大きい。とても写真一枚には納まりきれない。例えばこんな感じ。見ごたえのある山並みが屏風絵巻のように連なっている。
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ループ橋の上で。その1
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ループ橋の上で。その2
あと、高森の町に戻ってきた交差点の風景。
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心が広やかになる景色。日常にこんな風景があるなんてうらやましい。
この高森ということろも由布院にまけずおとらずいい田舎っぷりだ。
トンネル公園
この高森にトンネルの公園というのがあるので行ってみた。
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旧国鉄時代に、阿蘇から高千穂まで鉄道を通すつもりでトンネルを掘ったところ、地下水脈にぶつかってしまい、いくつかの水脈が枯れてしまう、という事故がおきたらしい。でそれが原因で鉄道を通す計画自体が中止になって、途中まで彫ったトンネルだけが残ったというエピソードがあるらしい。で、最近になってそのトンネルを有効利用すべく公園として開放したという代物。全長500メートルほどが公開されていて、中は光をテーマにしたアートが展示されているほか、地元の学生が作った創作物のギャラリーとしても使われている。
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中はこんな感じ。真ん中を水路が流れているんだけど、流れがめちゃくちゃ速くて怖い。
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500メートル歩いた先に、ウォーターパールという、水が玉になって見える仕掛けがある。水流がゆっくり流れて見えたり、逆流しているように見えたりする錯覚のアート。
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トンネルの引き込み口が入り口になっていて、真ん中に大きな水路がある。小さい虫がたくさん飛んでいる。
この高森地区の周辺には、地下水の源泉がたくさんあるらしく、水がうまい。大抵地下からくみ上げた水を飲める蛇口が付いていて、ひねるとただで天然水が出てくる。地元の人とかもペットボトル持参で汲みに来ていたりした。
帰京
高森地区から熊本空港までは、南阿蘇を通るきれいな道が通っている。途中に長いトンネルとか大きな橋を通って一気に空港までついてしまう。
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人気のない山の中腹に突如現れるプロペラ群。風力発電が盛んらしい。
しかし、この三日間本当に晴天が続いた。旅をしてこんなに晴天に恵まれたことなんてほとんど記憶にないくらいだ。どういう風の吹き回しだろう。が、今回のたびを通じて、天気が旅の先々の印象にどれだけの影響を与えるかがつくづくわかった。晴天に旅をできるというのは、なんて幸せなことなんだろう。いままで曇りや雨の中で大して印象に残らなかった場所や景色も実はよく晴れた日に見るとまた違った印象を持つかもしれないな、と思った3日間だった。
空港に付く頃には陽もどっぷりと暮れ、帰すべきレンタカー屋をみつけられないまま空港に到着してしまった。というかナビの精度が悪かった。ので、レンタカー屋さんに先導されて熊本空港の裏の抜け道を走った。おいおいここが空港かよ、と思うくらい山あり谷ありの抜け道。改めて知った、熊本県恐るべし。