仕事始め

昨日一日休んだので今日は会社に行った。正月の二日というのにもうビルは通常通り営業してるし、警備員も掃除のおじさんも普通に働いてる。当たり前だけど電車も喫茶店もコンビニも。すげーな、日本のサービス業は。ものづくり日本ばかり注目されるけど、サービスづくり日本ももっと注目されていいよな。

で、仕事の方は全然身が入らず頭が抜け殻になったように働かない。水を飲んでもマインスイーパーをしても全然だめ。なので、早々に引き上げてきて帰って近所の大宮八幡に初詣に行った。

おみくじを引くと「凶」だった・・・。そうですか。そんな一年なのか。「背伸びせず自分の身の丈にあったことを云々・・・心を込めれば必ず道は開ける・・・」見たいな事が書かれてあった。確かにそうかもしれないなと思いつつも(たいていのおみくじには容易にうなずけるようなことしかかれていないが)、「背伸びが必要な時期だってあるんだよ」と思わずにいられない。

むむ、確かにおみくじには「容易にうなずけることしか書いていない」んだよなあ。でもこれって実は難しいことかもしれないぞ。この間上司のさらに偉い人から「うまい提案の進めかたってのはなあ、Yesの積み重ねなんだお・・・」とか言われたのを思い出す。各ページごとで必ず「Yes。その通りだよね」と思わせて、次のページに進ませる。途中で「うーん、そうかなあ」と思われたら、そこで引っかかってしまって、その先をちゃんと読んでもらえない(特に偉い人の場合)。というのがその人の言っていたこと。あの時提案書を書きながら、相手がどんな人かも良く知らんのに、その人がYesと思うかどうかなんてわかんないよなあ、と思って困り果てたんだった。

おみくじは、どんな人が引くかわからないのに、たいていの人に「そりゃそうだよね」と思わせている。年齢も性別も住所も職業も生い立ちも何にもその人のことをわからずに、たいていの人がきになるであろうことをきちっと抑えているということだ。これは見習うべきかも知れない。

まあ、不特定多数相手と特定の個人相手だから性質は違うし、そもそもの期待値というのが違うとは思うけど、「人の琴線にうまいこと触れて、Yesを積み重ねて次のページをめくらせる」という勘所は案外通じるのかもしれないな。コンサルをしている友人が「コンサルって結局カマをかける力次第だよね」といっていたのを思い出した。

あしたもう一回いっておみくじ50枚くらい買ってきて、どんな言葉で相手の心を「釣って」いるのか研究してみようかな。

とか思いながら、境内を歩いていると、上からハトの糞が肩に落っこちてきた・・・。おみくじが凶でハトにまでバカにされるとは、無茶苦茶な正月だ。でも普通に歩くと凶の一年でも、運があるから案外大丈夫ということかもしれない。

2007年はそんな幕開け。