ベートーヴェンの交響曲 (講談社現代新書)

金聖響先生の本。

ベートーヴェンの交響曲 (講談社現代新書)

ベートーヴェンの交響曲 (講談社現代新書)

普段からブログを見ている指揮者の本が出た、ということで早速読んでいるところ。

金 聖響 Official Blog 棒振り日記: ★管理人よりお知らせ★

金聖響さん。大阪池田の生まれ。30代。なんとなく親近感が沸くプロフィールなんだけど、当代きっての素晴らしい音楽家
僕が卒業した後に、大学のオケで振っていただいたこともあるらしい。(僕は聞きにいけなかったけど)

なにしろ格好もいい。オーケストラアンサブル金沢の名を広く知らしめたのはこの人の実力が大きい。

http://www.orchestra-ensemble-kanazawa.jp/

来週金沢行くけど、僕が行ったときにはいつも演奏会がなくて、いつも聞きそびれている。

で、本は指揮者が愛するベートーヴェンのシンフォニーについて1曲ずつ噛み砕いて解説している指揮者版ライナノーツという感じ。この本を読んだ後、聖響さんの演奏を聴くと、2度おいしい、という感じ。

この間のパーヴォヤルヴィのWebライナノーツに似た感じ。

パーヴォ・ヤルヴィ自身の言葉による解説をまじえて ベートーヴェン交響曲第2、第4、第7のプログラム解説

まだ全部読んでいないけど、歯に衣着せぬズバッとした書き振りが気持ちいい。フルトヴェングラーカラヤンという大指揮者の時代、その後のガーディナーノリントンというピリオド奏法の時代、そこに切り込んだクライバーという異端児、その後に続く自分達の世代、という時代の流れの中で、なにを目指しながらベートーヴェンの楽譜に向かい合っているのか、というのがうかがい知れて面白い。

ちょっと読んだ感じだと、パーヴォ・ヤルヴィともまた違いそう。

とりあえず交響曲1番、2番をもう一度聴きなおしたくなったぞ。