コマツのダントツ商品

今日のカンブリア宮殿がめちゃ面白かった。

世界に羽ばたく日本のモノづくり〜どん底からのダントツ経営改革に学べ!

GPSを使った自社製品の稼動状況把握の仕組みもすごいけど、恐れ入ったのはコマツがライバルを3,4年引き離すことを目標にして開発するダントツ商品

他社が数年かかっても追随できないような差別化のされた商品を「ダントツ商品」と名付けた新商品開発プロジェクト・・・トップの強いメッセージに、現場が奮起して、数々の「ダントツ商品」が生まれた。今は「ダントツ商品」が売り上げの5割を占める。

その開発心得のようなものの一番が「犠牲にする部分を決めろ」と言う点。これはすごい。

設計や試作品のレビューをすると、必ずと言うほど「他社に劣る部分」を探すことに熱中してしまいがち。それでは、他社より「ちょっとだけいい製品」しかできない。「ちょっとだけいい製品」はスグに他社に追いつかれてしまう。と。

他社がスグに追いつけない差別化のためには「犠牲にしていい部分」を決めて、そこについては目をつぶる覚悟が必要。これはリスクを犯すと言うことであり、その覚悟はトップ自らが姿勢を示さないと現場だけではなかなか決断できない。と。

経営者がこれを言い続けることで、現場が細かい弱点の改良に縛られることなく、強みを磨くことにフォーカスできるようになる。

なんと素晴らしい姿勢なんだろう。ものづくりにせよ、サービスにせよ、この発想がめちゃくちゃ重要と感じていただけにちょっと感動してしまった。