東芝HD-DVD撤退

HD-DVD撤退に伴ってなかなか潔いコメントが載っている。

「敗軍の将、兵を語る」──HD DVD撤退を決めた東芝西田社長 - 日経トレンディネット

2つの規格が争うことが市場や消費者の皆様に影響を与えていることも我々は分かった上で、やむをえずこういう(BDと主導権を争う)状態になってしまった。しかしワーナーがいなくなった後も当社がHD DVDにこだわり、細々ながらこの事業を続けていくことは消費者の皆様に迷惑をかける。また競争という観点からも、もはや勝ち目はないと判断した

社長がこれだけ率直にきちんとメッセージできる会社というのはうらやましい。

が、既存購入者への対応が

1.コールセンターの強化
2.修理・アフターサービスの対応(今後8年間)
3.HD DVD記録ディスクの販売支援

というのはいまいち感漂う。どうせ卸向けには買い戻し制度とか作るんだろうし。今までに買った人も時価で買い取ります、ぐらいのことを言っちゃったほうが後腐れなくていい気がする。東芝としてもずっと負の遺産を引きずるより一括で損金計上したほうが楽なんじゃないだろうか。

そもそも撤退したことで不採算事業から撤退して喜ばれている感もあるし。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080218-00000003-tcb-biz

そもそも次世代記録メディアが必要とされているのか、という気がするし(いずれHDDとネットワークで代替されてしまう)、映画見るくらいならDVDで十分なので、東芝はいい選択したんだろうと思う。そのうちブルーレイで松下とソニーの販売合戦でデッドヒートに突入したりすれば、「ああー、東芝うまく逃げたな・・・」と両社からうらやましがられたりするのかもしれない。