ラトルのブラームス

amazonから先週とどいたので聞いている。

ブラームス:交響曲全集(DVD付)

ブラームス:交響曲全集(DVD付)

DVD付きで4500円だから激安、とか前に書いていていて恐縮だけど、うーん、これはどうなんだ。
なんとも期待はずれな気分。録音によるものなのか、ラトルの指示がそうなのかよくわからない部分もあるけど、全般的にいまいちな印象。
まだDVD見ていないのでなんともだけどもね。

  • 音が古臭い

なんか昔の録音を聞いているような気がする。フォルテ以上のところでは音が飽和したような感じを受けて、これ本当に去年録ったものだろうか、と思ってしまった。なんかこれでノックアウト。

  • 中音部が聞こえない

主旋律のみやたらと聞こえてきて、その後ろの音がものすごく抑制されている。薄っぺらいというか。なので聞いていてすぐに飽きてしまった。ラトルの演奏ってこんなんだったかな?

  • 新鮮さも驚きもない

ブラームスに新鮮さを期待するな、ということかもしれないけど、これなら昔のベルリンフィルの演奏を聞いているのと変わらない。ウィーンフィルじゃあるまいし、20年前のカラヤンやヴァントのころと、同じサウンドではつまらない。それとも、ベルリンフィルに、今の時代っぽいライトで緊迫感のある演奏を期待していた自分が間違っていたのか。

もっとも、演奏そのものがだめだめというわけではなくて、ベルリンフィルらしいアンサンブルの見事さはあるし、緩徐楽章で音が小さい部分は聞き応えがあったりもするし、3番の終楽章の終わりのほうとかは意表をつく趣向があったりもする。ブラームスのスタンダード演奏だ、と言われればそうかもしれない。


よく考えてみるとラトル&ベルリンの演奏ってあまり聴いたことがなかった。3年前のグレイトくらいか。あれは結構気に入ってたんだけど。
10年ほど前にブラームスばっかり聞きまくってたころがあって、そのころの印象が強烈なので、新しいのを聞いてもそれとの比較で聞いてしまうと言うのはあるかも。

ためしにもう一回だけ聞いてみよう。