タクシー運転手の景気状況
久々に出張でどっと疲れを感じた。
以下、地方都市(人口50万程度)で空港に向かうタクシー車内で聞いた事柄の備忘録
世の中的には比較的落ち込みが少ないといわれている県だったんだけど、やはりしんどそうだった。
- 当たり前だが景気は厳しい
- ボールペンの代えを請求する際も、まったく書けなくなった現物を見せないと代えてもらえない
- 小泉さんの自由化政策で、こんな不景気な街でもタクシー台数は200台ほど増えた
- 競争が厳しくなったのと、お客さんの懐が寒いのとが重なって流しではほとんどお客さんを拾えない状況
- 効率は悪いが確実に客がつかめる待合所に並ぶことが多い
- ピーク時の売り上げ(1日あたり)は4,5万だったが、今は半分の2万半ば
- タクシーの需要はやはり夜
- 大企業の景気よりも、中小の景気のほうが(タクシーの売り上げ的には)大事
- 小売や建設・土木系の人々が飲み歩く機会が減ったのが効いている
- 昔に比べると前後不覚に酔っ払う客が減っているのは、接待費でただ酒が飲めなくなったせいだろう
- 自分もこの間ただ酒が飲めたのでビールを8杯飲んだら、翌週通風になって往生した
- ケイタイでの個人指名は会社に属する身としてはタブー
- 裏でやっている人間もいるが、深夜料金を外すなどのメリット還元が必要なので自分はやらない
- 民主党政権には期待している
- が、今のところ目だった成果が出ないので(当たり前だ)早晩飽きられないか心配している
いろいろと勉強になりました。タクシー業界は構造的にどん詰まりになっている、といわれて久しいけど、車内で経費節減に勤しんだり、個人指名の甘い誘いを断るモラルを維持したり、現場レベルではぎりぎり踏ん張っているんだ、と考えさせられた。