夜な夜な館山へ

ボーっとしているうちに暗くなってきた。明日は何もないし房総半島一周でもして帰るか!と意気込むが、二人とも夜の南房総の怖さを知っている。真っ暗なのだ。恐ろしいほどに暗い。周りに何も見えず走っていても全然面白くない。そして眠くなる。だからできるだけ周りが見えるうちに走るべし。それが千葉ドライブの秘訣。

この2年間は天津小湊よりも先にはいけないまま帰ってきていた。確かはじめてきたときも目的地は勝浦とかではなく鴨川シーワールドだった気がする。それがなかなかそこまでたどり着けずいつも天津小港の砂浜であきらめて帰っていた。でも今年は違うよ。鴨川まで行ってやる。と意気込んで海沿いの道をひた走ると峠の向こうに見えてきた、鴨川の街だ。うー、でも霧が濃くなってあんまり見えない。そう、もうすぐ台風がやってくるのだ。湿った空気が海から流れ込んできて海沿いの道は霧だらけになっていた。

るるぶ房総によると鴨川に目立っておいしそうなお店はない。らしい。どうせ遅くなるんだったらおいしいところへ。と思い彼女のセレクションを信じ館山まで突っ走ることにする。夜八時到着。思ったより近い。入った店にはカウンターの前に大きないけすがあっておさかな天国みたいなところだった。何を食べるか迷う。そんな時はやっぱり金目鯛の煮付け。味が染みておいしい。かまやあらも一緒に頼んでひとしきり魚を食べ尽くした。千葉のご飯はおいしい。