しかしとんでもない一日だった。自戒と共に忘れられない日になる気がする。たかが一社の行動がこんなにインパクトを与えるとは。完全になめていた。そういえばエンロンワールドコムも発端はたかが一社のグレーな行動に過ぎなかったんだった。

LD自体は保有してなかったけど、巻き添えを食って僕のポートフォリオもストップ安続出した。2日で20%くらい目減りしてしまった。証券会社の友人が言うには、信用取引の担保としてLD株を差し入れていた投資家が、LD株の値が下がったり担保掛目がゼロになったりしたもんで、追い証としてその人々の保有する他の銘柄を投げ打って現金化したんだよ、とのこと。信用取引の世界ではあたり前のことらしい。ふーんなんだか許せん。個別銘柄ごとの実力じゃないところでとばっちりうけるなんて。

ただ、LD持ってる人たちとポートフォリオかぶってるお前が悪いんだろ。だし、そもそもこの1,2ヶ月の値上がりは個別銘柄の実力じゃなくて、周りの雰囲気で上がったんだよね、なので自分が悪いのです。12月からの連騰で「まだはもうなり」を完全に忘れ去っていたのです。

という自己反省はともかく、名著「国家の罠」によると特捜部の捜査ってのは大抵国民へのメッセージを込めているらしい。誰が?ってのはよくわからん。官邸とかナベツネとか偉い人か。で、今回のメッセージは何だったんだろうかと考えると「ちょいと皆さん過熱しすぎ」くらいのもんだろう。ところが二日で日経平均が1000円も下げてしまった。昨日今日の流れはいかにも良くない。このままずるずるいくと皆興ざめしてせっかくのマクロのいい流れ自体反転しそうだ。きっと今頃「ちっとお灸利きすぎたあ」とか思っている輩がいるはずだ。今回の騒ぎが市場環境を反転させるトリガーになってしまうと、後世の人々から小泉内閣と橋本内閣は同じ間違いを犯して失脚したみたいに言われてしまう。やりすぎて得をするものは誰もいない。ホリエモンにお灸もすえたし、がっぽりうはうはのデイトレにも一泡吹かせたんだから、ってことで、明日あたり「次のメッセージ」を用意しているに違いない。というかなり希望的観測。