旅と言っても車で1時間かそこらの青梅までのドライブ。奥多摩の自然の中に吉野梅郷という集落があって、ここの梅がすばらしいという奥様情報を元に行ってみた。

行くと確かにすばらしい。小高い山があってその山全体が梅の林になっている。白や赤やピンクの花で山全体がうっすらと色づいている感じ。そう、梅というのはこのうっすら・ぼんやり感がいい。あくまで控えめな自己主張。桜なんかじゃこうはいかない。

いざ山に登る入り口。こちらは東口。

東口側の木々はもうすっかり見ごろ。

この梅の公園というかお祭り、かなり気持ちよく楽しめた。外から来たお客さんがぐるっと山と町を回遊して帰れるようにうまいこと運営されていた。そのために山を歩く遊歩道はきれいに整備されている(これは本当に見事だった)し、駅から公園に向かう狭い生活道路には要所にボランティアの人が立って道案内と交通整理をしている。饅頭屋さんには立ち寄ってその場であったかいお饅頭を食べられる場所が用意されている。駐車場も整備されている。その分、梅の山はちょっと人工的な感じもしたし、都心から渋滞に巻き込まれてでも見に来させる魅力が今ひとつ足りない気はしたけど、他の梅のお祭り(例えば羽根木公園とか)の地味でぱっとしないものに比べて、スケールも大きくて暖かいホスピタリティのあふれるイベントだった。山全体が満開になる見ごろは再来週くらいだろうか?


頂上付近から見るとこんな感じ。奥の方はまだつぼみのままだったりする。またそのうすぼんやりした感じが良い。