皇居東御苑
皇室番組を見て感化された奥様に連れられて、ここに行ってきた。
http://www.kunaicho.go.jp/11/d11-03.html
皇居の中って一般でも入れるってしらなかった。
科学博物館がある北の丸の駐車場に車を止める。3時間で400円、その後は1時間100円と激安。大手門方面だと駐車場が丸の内のビル街あたりしかないので、平気で1時間600円くらいとられる。この公園に行くんだったら絶対北の丸から攻めるべき。ここに車を止めて内堀通りの歩道橋を渡れば、目の前に北桔橋門がある。
http://www.fng.or.jp/koukyo/kitanomaruchiku.html
公園の中身
今回は半分のみ(本丸側)しか見てなくて、二の丸側の半分には行っていない。公園の中は、大小の芝生の広場と江戸城の旧跡が混ざり合った感じ。まあ、新宿御苑を小さくした感じというところ。入場料もかからないし、駐車場も安いので魅力的。時々、宮内庁か、警視庁かの警備の人が自転車で巡回してるんだけど、何とも長閑。田舎の田園地帯のお巡りさんのように、子供に笑いかけたりしている。
客層
たまたまかもしれないけど、人の絶対数が少ない。ざっとみて新宿御苑の三分の一くらいじゃないかと思う。観光客風の人が半分と地元の人っぽいのが半分。地元系は子供づれの家族が多い。あと、外国人もわりといた。人が少ないのは、ひとえに知名度が低いと言うことに尽きるんだと思う。
子連れ多し
DSCF1671 posted from フォト蔵
人が少ないのでハイハイやあんよの練習にはちょうど適している。奥に見えるのが天守閣跡の石垣。
DSCF1682 posted from フォト蔵
江戸城跡
大阪城とか名古屋城があれだけの観光名所なのに江戸城はなんとも地味だ。跡地を皇居として使っているからだと思うけど、東京の街に城があっても良いんじゃないかと思う。で、その江戸城跡にも天守閣ではないが、三層の櫓が一つ残っているらしく、それが富士見櫓とのこと。実は江戸の当時も天守閣は途中で焼けてなくなっていたらしく、途中からはこの櫓が天守閣の代わりだったとのこと。一国の主のそのまた棟梁である徳川家の城がこの三重の櫓だったとは。徳川らしさの現れだろうか。信長や秀吉が見たらなんというだろう。
閉園
夏場は16:30に閉園。30分くらい前から放送が始まって、それも新宿御苑みたい。3人でちんたら門に向かって歩いていると、警備のおじさんから、急いで歩いて、と急かされた。新宿御苑なんて閉園時間の30分後くらいまでうだうだしていても平気だけど、その辺はノリが違うらしい。
街の真ん中の公園
皇居という東京の真ん中にある一体に、はじめてちゃんと足を踏み入れた気がする。ここにはいつもの二重橋前のものものしい警備もなく、お堀の周りをジョギングするおじさんたちの姿もなく、ごく普通の芝生の公園ととても広々とした空があった。大手町、丸の内界隈で仕事してるときに、2時間ほどここで休憩する、とかいうのもありだと思う。というか、皇居の周りのあの排気ガスに包まれた内堀どおりをジョギングする代わりに、この公園でウォーキングでもしたほうが、よっぽど健康的だなと思った。
セントラルパークとか、大阪城公園とか、そういう都会の真ん中の公園なんだな、と認識。その一方で、400年の時代の中心となった江戸城の跡地(本丸と二の丸)としての一面も持つ。僕の貧弱な想像力では、そこに将軍がいて、家老がいて、大奥があったのだという事実を、この公園の風景の中に見出すことはできず、それはただの公園にしか見えなかった。けど、間違いなくここで400年間、大名が登庁したり評定が行われたりしていたはずで、その頃の時代の中心地だったのだろうと思う。
江戸時代という今ひとつぱっとしない時代は、明治維新後の200年の人々の記憶の中では、日本が足踏みを続けた時代として認識されようとしている。当時の中心地に位置するこの公園が、今の人々にあまり知られることもなく、ひっそりと佇んでいるのを見ると、何となく寂しい風景を見ているような気がしてきた。
