エスタブリッシュメント

グーグル、ユーチューブを16億5000万ドルで買収 - CNET Japan

1年前に始めたサービスが瞬く間に2000億の企業価値になっちゃったと言うのも驚きだけど、Googleがいつのまにかエスタブリッシュメントみたいな立場になっちゃったんだ、ということに今更ながら気づかされた方が驚きだった。

エスタブリッシュメントと言うのは、保守的とかそういう意味じゃなくて、なんと言うか追う側ではなく追われる側というか、マイクロソフトとかヤフーみたいな普通の会社というか、そんなのになっちゃったんだ、ということ。

Googleエスタブリッシュメントになるのは、良くて5年くらい先、どっちかというと10年くらい先かと思っていたのに。

時価総額1000億を超える企業ともなれば、いつまでも先のとがった技術者集団ではいられないよね、ということで、GoogleVideoなんてさっさと捨てて、リスクはあるが成長性の大きい問題児を買ってしまえ、と。それでもってGoogleエキスを注入しつつ、一見面倒そうなライセンス問題にも関係者が一挙両得となるような見事な解決策を編み出せば、映像分野でもトップランナーとして先行者利益を確保。という目論見か。

とにかく著作権関連の訴訟とか賠償とかそういう金の亡者が巣くってそうな世界に、この会社が絡めとられてしまう事は避けて欲しいもの。行く末を要注目。