モーツァルト ピアノコンチェルト20番
- アーティスト: グルダ(フリードリヒ),モーツァルト,アバド(クラウディオ),ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2001/10/24
- メディア: CD
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なんか、昨日買ったグルダのモーツァルトが素晴らしい。特に20番。1楽章の前奏の後のピアノの出だし5音に思わずため息が出てしまう。なんだこの新鮮な響きは。モーツァルトにこれだけひきつけられたのはかなり久しぶりな気がする。去年はモーツァルトイヤーということで、何かと耳にすることが多かったけど、今ひとつ心に残らなかった。なんというかシンプルすぎて物足りないと言うか、はっきりいうと幼稚な感じがしてしまってだめだった。
最近コンチェルトを聴くようになって段々印象が変わってきた感じ。20番の前奏なんて、シューマンのマンフレッド序曲を髣髴とさせる緊迫感。もちろんシューマンの方が後の時代の人だから、シューマンがモーツァルトの影響を受けているのかもしれない。シューマンとモーツァルトなんて似ても似つかない。自由の人と苦悩の人という感じ。でもありえなくはないと思う。ちなみに、ブラームスはシューマンのマンフレッド序曲にインスピレーションを感じて、自分もシンフォニーを書こうと心に決めたと言う。千秋様ものめりこんだあのブラ1はマンフレッド序曲完成の後、20年ほどの月日を費やしてブラームスが書き上げている。
モーツァルトの影響を受けてシューマンが曲を書き、その影響でブラームスが名作を作り上げた、なんて時代を飛び越えた連鎖もあながちありえない話じゃないな、と思いながらモーツァルトに耳をすます。モーツァルトの輝きは250年経っても変わらず新鮮だった。そういうところが音楽の魅力だと思う。