グッドラックららばい

グッドラックららばい (講談社文庫)

グッドラックららばい (講談社文庫)

時間かかったけど読み終えた。

なんというか最後まで不思議な感じ。とても疎結合な家族の姿。ありえなさそうで案外ありえるか。うまくいえないけど吉本新喜劇を見終わった時の気持ちに似たような感じになった。本の中で旅一座のお涙頂戴みたいな芝居があったからかもしれないけど。

前に自分が漠然と考えていた家族像はこんな感じだったのかもしれない、とかも思った。

家族をブレークスルーしてる、という感じか。家族2.0。

この本の主題ともいえる、家族といっても所詮は一人ずつの個人だよね。というのは、自分でも前から思ってはいた。けど、最近はそういうことあまり考えなくなった。自分の子供ができたというのが大きいのかな。自分の親との間もそう。自分は自分、人は人、と割り切っていたころもあったけど、そうやって肩ひじ張るのは疲れるし、多少なりとももたれあって生きていくのも悪くないと思い始めた。なので、この本を読んで昔の自分を見るようなところはあった。