さおだけ屋はなぜ潰れないのか

さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 (光文社新書)

さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 (光文社新書)

めちゃくちゃいまさらながら読んでみた。作者は同じ年。しかも大学同期だった。ちょっとショック。
キャッチーなタイトルとは裏腹に内容は会計学の超ー超ー入門編。というものだった。それさえ知らずに買ったことでまたちょっとショック。

さおだけ屋がなぜ潰れないのか、そのからくりにもっと迫って欲しかったんだけど、さおだけ屋に触れているくだりは最初の30ページくらいしかなくてまたまたちょっとショック。

と、ショック続きの一冊だったけど、本としてはよくできている。
何より文章がうまい。これはもう単純にうらやましい。

作者はすでに会計の入門書を数冊出していて、それらの入門書への入門書としてこの本を位置づけている。
会計に興味ない人でも、さおだけ屋の話とか、住宅街で客の入らないフランス料理屋の話とかには興味あるよね、ってことで。

チャンスロスの話とか、回転率の話とか、この本だけだともやもや感満載で、あと一歩踏み込んで欲しかったんだけど、そういう人は次の入門書を読め、ということらしい。