NECと日立が静音水冷システムを共同開発

http://journal.mycom.co.jp/news/2007/07/30/004/index.html

IT業界のオールドエコノミー2社が夢のコラボ。どうせなら富士通も入れてあげたらいいのに。別に皮肉ではなくて。単なる部品のアセンブリ業者と化して久しいこういう会社が今後収益を上げるには、ある程度の規模の集約はもちろんだけど、やっぱり市場に新しいルールを持ち込む必要がある。さらには、新しいルールでは自分達が勝つ必要がある。

アセンブリ業者の強みを活かせる新たなルール作りが必要ということ。

そのルールとして静音化というのはいいテーマな気がする。ケースとか電源とかボードとか冷却装置をある程度セットで作ってこそ、全体が静かになる。今までのようにばらばらの部品を組み合わせるだけでは、うまくいかない。(んじゃないかな?)

それに家のPCをいかに静かにできるかという点は、きっとここ数年の家庭用PC市場のテーマになると思う。PCだからといって掃除機並みの音を撒き散らしても許してもらえる時代ではないし、PCの使われ方としてもitunesで音楽聴くとか、YouTube見るとか、そういうことが増えてきてる。なのに、思うにこの分野で素人が手軽に入手できる選択しというのはすごく少ない。ノートPCだと机の上が外付け製品であふれそうだし、自作のケースとかファンとか、何を選べばいいのかよくわからんし、そもそも何をすれば今より確実に静かになるのかの判断が難しい。

静かなデスクトップという意味では、オーディオの音響がマニアックなのを出していたりするけど、その他はいまいち。

高音質PCは立派なオーディオ機器になれるか?――オンキヨー「SPX-1」 (1/4) - ITmedia PC USER


そういう意味では、静音化というのは、コモディティ化されたPC市場に残された「仕事」なのかもしれない。「仕事」を解決してくれた人には余分に金を払う。

NECは数年前に水冷をぶちかまして、その後どうなったんだろ、と思っていたけど。巷でも最近水冷ってあまり聞かなくなってるけど、なんか不便あるんだろうか。

News:水冷PCの開発者に聞く(後編)――「“水冷”を冷却システムのデファクトスタンダードに」

今回こそアセンブリ業者の強みを活かしたビジネスモデルを実現して欲しい。5万くらいで水冷のベアボーンとか出してくれると買うかも。