アンジェラ・アキ『TODAY』

TODAY(初回生産限定盤)(DVD付)

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なにをいまさら感ありまくりだけど、この間買った。紅白を見てつい。なんかすごいのがいるな、と思って。

いやー。よかったです。声に惹きつけられる。

「サクラ色」を聞きながら、「ふるさと」かあ・・・とちっと感慨にふけった。自分にとってのふるさとというと生まれ育った長崎の島国になるんだろうけど、我が家のちびっ子2名にとっては、どこがふるさとなんだろうな、とか。

生まれ育った場所ということであれば、今住んでる神田川沿いのあたりだろうか。が、彼女らの記憶には残らないだろうから、これから引っ越すマンモス住宅の近所の風景と言うことになるのかな。

子供達が30歳になった時に思い出すのが、環八沿いの渋滞だとしたら、あまりにも殺伐として味気ないな、とちょっと心配になる。

ただ、考えてみると、自分の事を振り返ると、野性味あふれていた子供時代のふるさとの他にも、自分のこれまで生きてきた時代を象徴するような風景と言うのはたくさんある。学生時代の阪急沿線のごみごみした雑踏とか、原付で駆け抜けた国道171号線とか、餃子の王将の調理場とか、初めて東京に住んだころの東西線の薄暗いホームとか、その後に住んだ東松原のケイタイが圏外になるマンションとか・・・。

年を追って自分のふるさとは増えていくようだし、それが田舎びた自然一杯の風景でなくても十分に心に残ってくれるようだ。

アンジェラアキにとってのふるさとが、ワシントンの『川沿いに咲いた桜並木』が自分の中の一つの時代の風景となったように、子供達のふるさとの心配まで親がしてあげる必要はない、むしろ余計なお世話ってことか。