中小企業診断士

先週末中小企業診断士試験なるものを受けてきた。

土日でマークシート式の一次試験があったんだけど、まあ本当に疲れた。詰め込みで暗記したのは、大学受験以来だから15年ぶりというところか。自己採点では一応合格している。よかった。が、10月の論述試験を思うと気が重い。

2年ほど前に、社外研修で知り合った友人から「あんたはでかい会社じゃなくて、中小企業に知恵を貸す仕事をすべきだ。この間潰れたうちの親父の会社を手伝ったほしかった。」となにやら運命的な断言をされたことがあって、そういう道もあるなあ、と思ってはいた。

昨年末に一通りの科目の本は買い揃えたものの、久々の試験勉強が億劫だし現業が忙しくて時間もとれず、結局GWまでは開店休業状態。GW後は日記を書く暇も惜しんで格闘したけど、新しいことを覚えればその分前の日に覚えたことを忘れる、という悪循環にはまってしまった。10代のころはそうじゃなかったのになあ。あと5年遅ければ途中であきらめたと思う。

試験会場で50代、60代の年配者を見かけたけど、ああいった年齢の方々にはかなりつらい内容だと思う。

僕も試験前に仕事のピークが見事に重なって最後に何日かはかなりギリギリの状態だったんだけど、何とか若さで乗り切った。もう若くもないが。来年同じことをやれと言われれば間違いなくやらないと思う。

試験内容自体は、LECとかTACとかの予備校に半年も通えば解ける様な知識と暗記を中心としたもの。なので勉強しながら「こんな試験で助言能力を測らないでほしいな・・・」と陥ってはいけない試験批判に陥りがちだった。
一方で、マクロ・ミクロの経済学とかは、学生時代には気がつかなかった部分で、改めて学んでみるとすっきり理解できる部分があって目から鱗的な発見もあった。

あと、中小企業政策と言う科目で、国の中小企業向けの施策集を覚えさせられるんだけど、まあどれもこれもしょうもない政策ばかりで、見ていてあきれてしまった。政策を作るのはいいが、作ったものの実効性についての評価は行われているのだろうか。

この試験に通って資格をゲットしたからと言って即仕事にありつけるわけではないし、ましてや独立なんて夢のまた夢。認定書を部屋に飾ってニヤニヤ喜ぶつもりもない。なのでがんばって試験に通る直接的なインセンティブは希薄。ただ、藤原和博さんが言っていた「30代は40代になってやりたいことを入念に準備する期間」というのを実践してみたいと思う。

40代に向けた準備のうち、資格を取ること自体には大した意味はないけど、プランを実行する前提として何らかのラベルが必要かなと思っているのと、財務会計のスキルをつけるいい機会と思うのでもうしばらくがんばってみる。

まずは10月の二次試験で通用するところまで財務会計スキルを引き上げることが先決。